書道雑記

☆ 書道用語・その他 ☆

= 倣書(ほうしょ) =

古法帖から感じられる結体・結構や性情をもとにして、古法帖の文字とは
別の文字を素材として作品を作ること。またそうして作られた作品。臨書の
高度な段階とも、創作の導入的段階ともいえる。

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書法研究・聿修會(いつしゅうかい)

= 墓誌銘(ぼしめい) =

故人の事跡を刻して墓中に埋めた石文をいう。中国では六朝・隋時代に
盛んに行われた。精妙な楷書細字で占められ、細字楷書の好模範として
学習の資料とされている。
「崔敬ヨウ墓誌銘」 「高堪墓誌銘」 「美人薫氏墓誌銘」 「蘇孝慈墓誌銘」
などが有名である。

= 為書(ためがき) =

落款の一形式で書や絵画を書いて人に贈る場合に書く言葉をいう。
依頼された人の名や、依頼されたという意味の言葉 「属」 「嘱」など
自分の号や名の上に書くのが一般の形である.。
例 : ( ○○大兄属書 ・ ・ )

= 白唐紙(びゃくとうし) =

白く肌がしっかりしていて喜ばれた紙であるが、今は舶載がない。
これに似た紙で白色の半紙版で粉連・白連などの紙が舶載している。
連史紙の系統の紙であろう。

= 題記(だいき) =

表題、石碑の上部に記した題に対して、解説、あるいは補足説明する
形で小文をしたためてあるもの。 

= 審美眼(しんびがん) =

作品の構造・効果・作家の創作態度を検討し、その美の本質・法則などを
見分け、独断偏見に囚われず、創作体験の謙虚かつ周到な追体験に
よって、公正に、その美的価値内容の要点をつかむこと。

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