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硯に適した石

☆硯に適した国産の石を一部紹介☆

書法研究・聿修會(いつしゅうかい)

玄昌石

久慈黒石

 =久慈黒石=
旧山方町の渓谷でとれる 黒色硅質頁岩
の久慈黒石で、独特のツヤとサビがあり
その石で 作る硯は書家や愛硯家に愛さ
れています。
(茨城県常陸大宮市山方)

 =玄昌石=
登米層は二畳紀の後期に出来たもので
2億4〜5千年前で当時、北上山地一体
は、海底が 盆地の ように なった 海で、
どよんで いたため、酸素が 不足して
硫化水素が発生し硫化鉄の微粒を含む
黒い泥が 厚く積もり、それが 長い間に
固まって黒色粘板岩になった。 雄勝硯
は全国一の生産量を誇る。
(宮城県石巻市雄勝町)

< 艸亭所蔵 >

そのほか、現在の産石地 としては、岩手県東山町 (紫雲石・正法寺石・三井石) ・ 長野県辰野町 (竜渓石・高遠石)
山梨県早川町(雨畑石・雨端石)・愛知県鳳来寺山(鳳来寺石・金鳳石・鳳鳴石)・滋賀県安曇川町 (高島石・虎斑石)
三重県熊野市 (那智石・那智黒)・岡山県勝山町 (高田石・神庭石)・山口県下関市(赤間石・紫金石)・高知県土佐
清水町(蒼竜石)・長崎県対島(若田石・対州石)・宮崎県北川町(赤渓石・紅渓石・延岡石・八戸石)などがある。

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                               <鋒鋩> 
硯面の墨をする墨堂の細かな凹凸状のことをいう。硯石はほとんどが粘板岩系の石か輝緑擬灰岩でつくられている。
そのなかには石英などの粒が含まれており、それが凹凸状となって墨を削ります。  細かな紙ヤスリのようなもので
その鋒鋩の粒子が適当にあることが硯にとっては大切なことである。 鋒鋩があっても石の硬度が問題で、やわらか
すぎると鋒鋩がすぐになくなり、硬すぎると鋒鋩がない、その判断として、石の音を聴くことであり 〜 「 石声 」 という。
金属性の音のするものは硬く、木をたたいたような鈍い音のするものはやわらかい。

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