書の道草 3 |
◇ 私の自由詩 ◇ ・・・・・・・ 増田艸亭 |
〔忘れじの旅〕 泰山登り銘碑に触れ、郭沫若書の石文に感動。 曲阜孔子の故里を訪ね、遥か歴史に感銘。 租界の青島、素敵な景観や情緒を堪能。 古の中国文化、忘れじの旅。 (2010年 6月13日 :艸亭) 〔白い夏の雲〕 晴れた日の大きな白い夏の雲、躍動感が空一面に溢れ逞しい。 (2010年 8月11日 :艸亭) 〔親子の絆〕 親は子を愛しみ(慈しみ)、子は親を大切にする、絆の世でありたい。 (2010年 8月18日 :艸亭) 〔言わでも〕 利口ぶる差し出口より、知り抜く言わでもの美徳。 (2010年 9月 1日 :艸亭) 〔無いもの強請り〕 猛暑が続けば雨が恋しくなり、何日も雨が降り続けば青天が 待ち遠しい、人間って自然まで無いもの強請りをしたくなる。 (2010年 9月 8日 :艸亭) 〔物足りない〕 悪さしても我が子を叱らない親、 叱られずに育った子達の将来は物足りない。 (2010年 9月11日 :艸亭) 〔懸け離れた〕 自己の身の丈で精一杯生き、懸け離れた背伸びは求めない。 (2010年10月15日 :艸亭) 〔束の間〕 風に乗り木の葉がふわりと舞う、束の間の風情、過ぎ去りし人生想う。 (2010年10月19日 :艸亭) 〔いつの日か〕 通り慣れた麻布界隈、木々が秋の装い、二之橋から古川を眺め 辺の公園で一休み、いつの日か此の地を懐かしく想うことだろう。 (2010年10月22日 :艸亭) 〔薄ら寒き〕 心に沁みる薄ら寒き秋、眩い真夏の太陽が恋しい私。 (2010年10月24日 :艸亭) 〔母の声柄〕 燈台躑躅の葉が真っ赤に色染めし頃、 一生を閉じし、庭先で楽しむ母の声柄。 (2010年11月 3日 :艸亭) 〔気分爽快〕 秋深し、暖かで爽やかな晴天、窓越しから、気分爽快のもとで書の勉強。 (2010年11月20日 :艸亭) 〔柿の葉〕 庭の柿の葉がすっかり落ち冬支度、廻る一年 この世の浮き沈み、柿を食べ想い耽る。 (2010年12月 1日 :艸亭) 〔車窓から〕 京葉線の電車にゆられ、車窓から真っ青な空、 東京湾の海、眺めし初冬の開放感。 (2010年12月10日 :艸亭) 〔自分らしく〕 浮き沈みはつきもの、自分らしく、屹度いつの日か。 (2010年12月14日 :艸亭) 〔舐めてこそ〕 人生で苦杯を多く舐めてこそ、人間は 大きく成長し、限りない希望に繋がる。 (2010年12月15日 :艸亭) 〔人立ちの列〕 階段利用は足腰を鍛える絶好の場、どうして? 丈夫でもエスカレーター前に集中する人立ちの列。 (2010年12月28日 :艸亭) 〔偽善の恥〕 中身乏しき美辞麗句は偽善の恥。 (2011年 1月 1日 :艸亭) 〔陽射しが〕 冬の風は身に凍みし、暖かな陽射しが恋しい。 (2011年 1月11日 :艸亭) 〔寒山寺〕 奥多摩の風景や青梅の町並みを散策し、豆腐料理の 舌鼓をうつ、多摩川に架かる吊り橋を渡り寒山寺参り。 (2011年 1月13日 :艸亭) 〔手料理〕 愛の籠った手厚い料理は旨い、うちの妻が作った手料理は最高! (2011年 1月14日 :艸亭) 〔つまらない〕 濃無き人はつまらない、不味いラーメンスープを啜るようだ。 (2011年 1月15日 :艸亭) 〔吝嗇人間〕 この世に礼儀や義理を軽んじる極度な吝嗇人間がいる。 自分には惜しみなく散財するが、自分以外には一切、 財布の紐を弛めず平然としている。務めなければ ならない道を欠く、そんな人間にはなりたくない。 (2011年 1月15日 :艸亭) 〔吝嗇と気前〕 吝嗇は巧むが、皆に嫌われる厄介な代物、 気前は心だてのよさ、多くの人に好かれるが、程々肝心。 (2011年 1月15日 :艸亭) 〔吝嗇精神〕 吝嗇な奴と、いくら言われても、貫く心意気の吝嗇精神に感心。 (2011年 1月15日 :艸亭) 〔親父の小言〕 何かにつけ、ぶつぶつ言う親父、それが取り柄、 偶には、いい事を言うから有り難いかぁ。 (2011年 1月15日 :艸亭) 〔三すくみ〕 三すくみのじゃんけん、吝嗇はグー、倹約はチョキ、気前はパー。 (2011年 1月24日 :艸亭) 〔仄々と〕 ほのぼのとした人に出逢ったら、一遍に好きになっちゃいます。 (2011年 1月25日 :艸亭) 〔人となり〕 仄々とした一粒の書、人となり。 (2011年 1月27日 :艸亭) 〔冬の青空〕 澄んだ冬の青空、海とビル群を、 レインボーブリッジから、くっきり広がる、絵のような心地よさ。 (2011年 1月28日 :艸亭) 〔至福の喜び〕 長閑な地に生まれ、よき伴侶と出会い苦楽を共にし、 よき書友にも出会い、書の道に浸れる至福の喜び。 (2011年 1月31日 :艸亭) 〔三つの主義〕 冷たい利己主義、程よい堅実主義、温かい自他主義、 私はドッチなのかなぁ? (2011年 1月31日 :艸亭) 〔礼儀作法が〕 買物をした、礼儀作法がない、無言のまま釣銭遣す。 風上に置けぬ、この店、二度と買うことはないだろう。 (2011年 2月 2日 :艸亭) 〔甦る素〕 きっと甦る素となるから、挫けず、もう一度、努力のやり直しをしてみよう。 (2011年 2月 3日 :艸亭) 〔この道〕 ぽかぽか陽気の立春、大鳥神社交差点から 目黒通り沿いに目黒駅へ向かって歩く。目黒川に架かる 目黒新橋を通り過ぎ、長いだらだら坂、権之助坂を 上りきると駅に辿り着く、いつの日か懐かしむ、この道。 (2011年 2月 4日 :艸亭) 〔落葉樹のシルエット〕 朝の日ざしが、春の訪れを待つ高い落葉樹を照らす。 そのシルエットの鮮やかさに見入る。 (2011年 2月 7日 :艸亭) 〔気遣いの声〕 うっかり、レジ前で床に硬貨をばら撒いてしまった。 傍にいた若い女性が大丈夫ですかと気遣いの声を 掛けてくれた。その一言が嬉しかった。世の中に、 そんな心優しい人が多くいるといいね。 (2011年 2月 8日 :艸亭) 〔尾ノ内渓谷〕 山々に囲まれ、尾ノ内渓谷に残雪あり。吊り橋から自然な 絶景を眺めし、小鹿野のまちに心触れる。 (2011年 2月10日 :艸亭) 〔零幸い〕 唯ひとつの作品を書く、零幸い、それが私の生甲斐です。 (2011年 2月20日 :艸亭) 〔よき人生〕 よき人に出逢い、よき人と語らい、書に親しむ、よき人生。 (2011年 2月23日 :艸亭) 〔息抜き〕 齷齪と働く許でなく、偶には ぬらりくらり と過ごす一時があってもいいなぁ。 (2011年 2月28日 :艸亭) 〔振り向かず〕 驕慢と吝嗇は、いくら才あっても、人は振り向かない。 (2011年 3月11日 :艸亭) 〔大天災〕 大天災は自然であっても、憎く悔しい慈悲もなく、 人々の幸せを一瞬に奪ってくる。 (2011年 3月23日 :艸亭) 〔一本の松〕 高田松原、東日本巨大地震の津波から、生き残った 一本の松、力強い姿に涙零れる。 (2011年 3月25日 :艸亭) |
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