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気品の書

◇ 古典は 「気品の書」 の宝庫 ◇


     『 古典の幾何学的な要素を、緻密に捉え習練しなければ、気品の書は存在しない。』
                                                    
=自詠 :増田艸亭
  
  
  上記の言葉は学書の持論です。字は誰でも書けますが、しかし書は別の次元です。より古典を深く学習しその
  中に含まれる幾何学的な要素を緻密に捉えながら厳密な研究を重ねていく必要があります。それを土台として
  感覚や感性を身につけ、一歩ずつ気品の書が書ける努力と工夫の習練が必要となります。・・・・・・・・・・・・・・・
  
  
  
  字形の点画のなかで、起筆・送筆・収筆の気品、偏と旁に関る気品、上部と下部との比率に関る気品、不均衡
  による粗密の気品、濃淡の変化による気品
立体的な気品、輪郭線に関る気品、抑揚による気品、字を小さく
  書いて大きく見せる 錯覚の気品、余白の気品、縦画の位置による気品、字間の気品、行間の気品、等の様々
  な気品があり、掲げれば、きりがありません。
従って古典における気品の書は複雑な要素を生み出して表現さ
  れています。ただ字を並べ立てて、これが書ですと云えません。 
  |註 :特に優れた古典の書跡に多くの気品がある|
  
  
  
                          
<書の礎は古典の臨書にあり>
  
  
  
                     
<書の真髄、筆使いから始まり、そして筆使い>
  
  
  

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二つの「行」の字を比較して左側は書として成立しますが、右側は活字に近い。

< 左側の字形は変化に富む(小さく書いて大きく見せる)、調和のとれた書の一例です。>



優れた書は字形ばかりでなく、線質が鍵を握る。

< 左側の 「源」 は艸亭書 ・ほかは艸亭臨。>



<樓>

艸亭 増田善吉書



<樓>

艸亭 増田善吉書






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