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永字八法

◇ 「永」字・八法論の解説 ◇



           基本点画の用筆を「永」字一字に集約して、その法を説いたもの。明時代
           には七十二の筆法にして完成させた。
           永字八法の伝承は蔡邕→張芝→鍾繇→王羲之→智永→虞世南へと
           相伝され顕彰された。


           |隋・智永の八法論(『漢溪書法通解』)|

           1側(そく)法   鳥の翻然として側下するが如し。
           2勒(ろく)法   韁(きずな)をもって馬を勒するが如し。
           3弩(ど)法    力を用いるなり。
           4テキ(てき)法 跳(とびあが)る貌(かたち)にして躍(とびあが)るに同じ。
           5策(さく)法   鞭(むち)をもって馬を策(むちう)つが如し。
           6掠(りゃく)法 
 箆(すきぐし)にて髪を掠(かす)めるが如し。
           7啄(たく)法  
 鳥の物を啄(ついば)むが如し。
           8磔(たく)法  
 牲(いけにえ)を裂く。筆鋒開張するなり。

                








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