書の解説 2

@

A

@

A

トップページへもどる

書法研究・聿修會(いつしゅうかい)

☆ 「 楷 書 基 本 点 画 」 ☆

1987年 増田艸亭 揮毫 ( 唐:欧陽詢の書法を参考にしました)

※ 骨法の示す通り蔵鋒・中鋒で書きます。

※点画には そのほか 色々と
  有りますが、概ねの点画を
  示しました。

※これらの点画を組合わせ
  ると 一つの漢字が形づ
  くられます。

※長短 ・角度 ・太細 ・抑揚
  などを工夫し、出来るだけ
  蔵鋒 ・中鋒の 筆使いで
  練習を重ねる。

※個人差は有りますが払い
 ・はね等が思うように書け
  るまでは10年近く掛かり
  ます。

※点画ばかりひたすら書い
  ていても 漢字を書く事が
  出来ません。様々な字を
  書きながら習得していく。
  ・・・・・
  各点画は 時折、練習し
  ごく基本的な 筆使いを
  感じ取るようにします。

「筆の用い方」 と 「墨色」 に首を傾げたくなる不自然な疑問 ”作品” を時々 見かける事があります。 筆の 用い方 ・使い方が
意図的に”筆を複数束ね持って”書く 不正式な書き方や筆鋒の先端部分に一寸 ”水” を付けたし 不自然な 濃淡変化を出す
作為的な書き方。 これらは、ひとつの味わい効果を 狙って面白いかも知れませんが、前者 も後者も 余技としてアート感覚を
楽しむなら兎も角、この様な手法は ”それまで” の作品に過ぎません。多少の未熟さがあっても自然に書いた”純粋”作品の
方が好感持てます。 あくまで書の本質は別な所に有ります。 ”筆や墨” などで自然な 「線質」と「墨色の変化」を 普通の書き
方で生み出す習練が不可欠です。 つまり 「 用筆法 」 によって 調和のとれた 様々な深みのある立体的な線質、書きながら
自然に出る滲みや濃淡などを ”ノーマルな方法”で表現 出来るように習いたい。墨色に至っては無頓着な ”黒々”としたもの
それと余り「手入れ 」が行き届いていない「宿墨」を使ったものなどは感心致しません。宿墨を どうしても利用したい場合には
それなりの ”手入れ”と ”工夫” が必要だと思います。 「 濃墨」 ・「中間色」・「淡墨」 はそれぞれの良さと 特徴があります。 
墨色の出し具合は そう単純なものでなく 難しいもので 徐々に 体験しながら墨の特性を掴み取り ”磨り方” なども深く 研究
しなければならない。そして常に硯の調子を保つために「調整」や「手入れ」を怠らないことです。それと同様に「筆の手入れ」
も”こまめ” に行ない・・・・・・・・硯や筆などと末永くお付き合いしたいものです。

☆ 自然で純粋な作品は心打つ ☆

艸亭 増田善吉

俗っぽさをみせない、古典に立脚した普通の書を ・・・・・

◆執筆法−筆の持ち方◆

B

B

itusyukai